ツバキ文具店 原作とドラマ


ツバキ文具店
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NHKで最近最終回を迎えたドラマ「ツバキ文具店」。軽い気持ちで見始めたのですが、ほっこり系のお話が好きな私はどんどんはまっていき、最後まで見続けてしまいました。多部未華子ちゃん、綺麗になりましたね。山田太郎物語の頃が懐かしい(笑)

さて、ドラマの原作は、本屋大賞にノミネートされた小川糸さんによる小説。ドラマが好きだったので興味はあったのですが、なんと娘が学校の図書館に入ってホヤホヤの本を、第1号で借りてきてくれたではありませんか!しかも自分は3日あれば読めるからお母さん先に読んでいいよって(;_:)

というわけで1日雨だった昨日、午前中に洗濯掃除を済ませ、早めにお昼ご飯を食べて読みふけりました。ドラマと大筋は一緒ですが、やっぱりドラマはいろいろ手を加えているのですね。

以下ネタバレ

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ドラマは主人公・鳩子の祖母である先代のお葬式から始まり、その時に鳩子は海外から帰郷したことになっていましたが、原作では、祖母カシ子にはスシ子という双子の姉妹がいて、そのスシ子おばさんが祖母の死後の片づけをしてくれていたので鳩子は帰らず、そのスシ子おばさんも亡くなって初めて帰郷し、先代の跡を継いで3年ほど経っているところから物語が始まります。そのスシ子おばさんも、鳩子にとってはいいおばさんだったのですが、ドラマ版ではカットされてしまったようですね。

鳩子が祖母から引き継いだのは、鎌倉にある小さな「ツバキ文具店」と、先祖代々伝わる代書屋。はがきのあて名書きやお店のお品書きのみならず、手紙を書きたいけど書けない誰かに代わって手紙を代書するお仕事です。その代書を依頼してきた人たちとの間のやりとりや、鎌倉に住む鳩子の周りの人たちとの交流が、なんとも温かく描かれています。

ドラマでは最初から登場し、鳩子の祖母の書道教室の元教え子だったという設定で、何かと鳩子を気遣ってくれた、高橋克典さん演じる白川清太郎さん。原作では、後半に差し掛かってやっと登場。祖母の教え子ではなく、ただその時限りの代書依頼のお客様でした。でもこの清太郎さんのお母さんへの、天国にいるお父さんからのラブレターを代書するエピソードは、私も大好きで、泣けるし心温まるお話なので、ドラマ製作スタッフが大きく取り上げたのもわかる気がします。

パンティー&男爵、鳩子&守景さんの2つのカップルも、原作では割とあっさりくっついた感じですが、ドラマでは始めの方からちょっとずつ関わりちょっとずつ進展していく感じだったので、ドラマの方が感情移入はし易かったかな。バーバラ婦人が供養した髪の毛のことも、ドラマの方が掘り下げて扱っていて、亡くしてしまったバーバラ婦人の子供の髪の毛ということでした。新米編集者のエピソードは、ドラマではその編集者は鳩子の元カレで、担当する作家さんが男爵だったりして、ちょくちょく登場していましたが、原作では鳩子より年下の、手紙を書いたことがなくて社会人経験のない本当の新米で、鳩子にツバキ文具店で一喝されるというキャラでした。

1番最初の、お猿さんの権之助さんが亡くなった時のお悔やみ状は、ドラマでは最初に鳩子が書いたものは単なるペットを亡くしたことへのお悔やみで、依頼したマダムサイダーにこっぴどく叱られて突き返され、飼い主に実際会いに行った鳩子が、飼い主にとっての権之助の存在がどんなものであったかを悟り、改めてお悔やみ状を書いてマダムに認められる、というものでしたが、原作では最初からあっさり立派なお悔やみ状を書き上げます。ちなみにこの時のマダムサイダー、原作ではマダムカルピスで、守景さんの娘の愛称はーたんは、原作では容姿が似ていることからQPちゃんという愛称です。この辺りはさすがNHKですね。百恵ちゃんの歌の真っ赤なポルシェを真っ赤な車と歌わせたというエピソードが頭をよぎりました。

他にも、ドラマではよく登場した魚屋さんのおばさんは、原作だとちょっとしか登場していなかったり、ドラマのマダムサイダーは1話限りでしたが、原作のマダムカルピスは孫娘がいて、後からも登場シーンがあったり、さくらさくら様へのラブレターを書いたエピソードは、ドラマは依頼主と鳩子が何度もやりとりし、依頼主が死んでしまったことで思い出の場所へ行ってひとり号泣する鳩子がいましたが、原作はもうちょっとしっとりめで余韻を残す感じで終わります。汚文字の美女は、原作では義理のお母さんは実際に登場しません。離婚報告の二人のシーリングスタンプは、ドラマでは元妻の結婚前の秘めた思いが隠された一品でしたが、原作ではそこまで重要なアイテムではありません。

全体的にはドラマの方が、盛り上げる脚色がたくさんされていた感じでしょうか。大きな山谷のある物語ではないけれど、じんわりほっこりできる、疲れた時に読んだら元気になれる本だと思います。

鎌倉というと、中学の現場学習で行ったくらいですが、ちょっと行ってみたくなりました。

 


ツバキ文具店 [ 小川糸 ]
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