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「世界でいちばん透きとおった物語2」杉井光著の人気作の続編のあらすじとクイズ企画を紹介

世界でいちばん透きとおった物語2 読書
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ネタバレ厳禁の驚きの仕掛けが施された、杉井光さんの小説「世界でいちばん透きとおった物語」の続編となる「世界でいちばん透きとおった物語2」は、前作とは違った企画が仕掛けられていました。前作に引き続き、主人公の作家・藤阪燈真と編集・深町霧子のコンビは健在、ほかの登場人物も何人か引き続き登場します。この続編の企画の紹介と合わせて、あらすじをざっくりまとめます。

続編の仕掛けは?

前作の「世界でいちばん透きとおった物語」には、ネタバレできない仕掛けが施されていましたが、今回の続編「世界でいちばん透きとおった物語2」には、さすがに同じ仕掛けはありません。

ただ、この続編には読者に対するクイズが出題されていて、答えをXのDMで送ると、正解かどうかを教えてくれるというクイズ企画があります。

このクイズ企画に参加するには、前作「世界でいちばん透きとおった物語」を読んでいなくてはなりません

「世界でいちばん透きとおった物語2」の中で、ある登場人物ふたりが、前作で書かれていた『いちばん大切な場面の中のいちばん大切な一ページを決めて』という箇所について、その大切な1ページがどこのページかを見事に当てるシーンがあります。

この大切な1ページがどこなのかは、前作にも今作にも書かれておらず、それがどこかを読者にも考えてもらうというクイズ企画なのです。

私は正解することができました!

このクイズ企画については、以下の別記事で取り上げたのでよろしければ参照ください。

「世界でいちばん透きとおった物語2」のクイズ企画に参加してみた|枝本 幸
上記の企画を見つけた。 「世界でいちばん透きとおった物語」を読んで、その仕掛けの驚きを共有したくて友達に貸したら、続編「世界でいちばん透きとおった物語2」をなんとその友達が自分で読んだうえでプレゼントしてくれた! 2を読んでみて、その中で、...

世界でいちばん透きとおった物語2のあらすじは

前作で「世界でいちばん透きとおった物語」を出版した新人作家である燈真は、その後短編を2編出しただけで、その後が続いていませんでした。

担当編集になった霧子さんは、「燈真さんなら書けます」と期待するものの、燈真はなかなか書けないでいます。

前作「世界でいちばん透きとおった物語」については以下の記事をどうぞ。

そんな中、コンビでミステリ小説を書く作家・翠川双輔のひとりである菊谷博和が亡くなったということを燈真は知ります。

翠川双輔を知らなかった燈真ですが、亡くなった菊谷はプロット担当で、執筆は宇津木静夫が担当していて、表立ったことはすべて宇津木がこなし、菊谷の素顔はほとんど知られていないようでした。

その翠川双輔は、ミステリ専門の雑誌である「アメジスト」で連載をしていたのですが、3話まで掲載されたものの、菊谷が亡くなったことで未完となっていて、続きについては何も残っていないというのです。

コンビの宇津木も、あれで終わりだと続きを書く気はなさそうですが、3話まで掲載されたその小説は、ミステリファンたちの間で解決編が楽しみにされていたもので、どこでも惜しまれています。

そして燈真は、前作での亡くなった父の遺稿探しの腕をかわれて、亡くなった菊谷の解決編を探ることを依頼されるのです。

翠川双輔の未完の小説「殺導線の少女」

翠川双輔の未完のミステリ小説のタイトルは「殺導線の少女」

「世界でいちばん透きとおった物語2」の中で、燈真がその「殺導線の少女」の掲載された3話を読むという形で、私たち読者もその物語を読むことができます。

「世界でいちばん透きとおった物語2」の中のある登場人物も言っていますが、翠川双輔の書く殺人シーンや暴力シーンがグロい。

燈真も、自分はこういった殺人・暴力シーンは書けないと言っています。

私自身も苦手なので、文章からその場面を想像してしまって正直ウっとなりました。

ですが確かに、先がどうなるのか気になるところで終わってしまっています。

第一回は、殺人を犯してしまう女子高生の話。

第二回は、アパートで遺体で発見された女性について捜査する刑事の話。

第三回は、女性を使って金儲けをする半グレの男たちの話。

  そのすべてに関わっている男が小渕沢翔太

この3話までしかない「殺導線の少女」について、燈真は霧子さんのとんでもない洞察力と推理力を借りて、その解決編を探っていくことになります。

燈真と霧子さんのコンビ

燈真の亡くなった母は、フリーの校正者で、編集の霧子さんとは仕事の関係で知り合いました。

当時はまだ燈真は高校2年生、霧子さんは大学を出たばかりながら優秀な編集でした。

霧子さんが浪人時代のないひとであれば、おそらく燈真の6歳上ということになると思います。

前作からすでに、燈真の方には霧子さんに対する憧れ、淡い恋心があるのが感じられますが、霧子さんはどうなのでしょう?

燈真の母が生きている頃から、打ち合わせを燈真の自宅でして、そのまま霧子さんも一緒に食事をするなど、だいぶ打ち解けた関係のようでした。

妻子ある大御所ミステリ作家・宮内彰吾と不倫関係にあった母。

そのふたりの間に生まれた燈真は、一度も父に会うことなく母子家庭で育ちました。

突然の事故で母を亡くした時も、そっと寄り添って雑事を代わってしてくれたのは霧子さんでした。

その後の燈真を、距離を保ちつつ見守り、宮内彰吾の遺稿探しに協力し、結果作家デビューする燈真の担当編集になった霧子さんは、なかなか長編2作目を書けないでいる燈真を見守り、応援し続けています。

母が亡くなった今でも、燈真は霧子さんが来る日は張り切って料理をふるまい、健啖家の霧子さんは気持ちよくたいらげてくれます。

続編である「世界でいちばん透きとおった物語2」では、ふたりのコンビっぷりが前作を超えていいものになっていると思いました。

洞察力においては、霧子さんがずっと上をいくのですが、燈真の才能をわかっている霧子さんは、その部分を燈真に任せ頼みます。

燈真も、自信がないながらも見事にやってのけます。

そして、もしかして燈真、脈ありかもよ?と思わせるような霧子さんの言動もあり、ふたりの仲が恋愛関係になるかどうかは、燈真の今後の成長にかかっているのかな、と感じました。

最後に燈真が書き上げた短編ミステリ

「世界でいちばん透きとおった物語2」の最後に、燈真はある短編ミステリを書き上げます

その短編を書いた理由が、なんとも沁みました。

感動しました。

世の中には嘘が蔓延していて、それは醜い嘘が多いと思いますが、ありふれた言い方ではありますが、良い嘘・思いやりのある嘘もあるのだと改めて思わされます。

この嘘が必要になった原因については、私はわりと早い段階で見当がついていましたが、こういう形で燈真が物語を決着してくれたことであたたかい気持ちで読み終えることができました。

公式からネタバレ厳禁とされているため、大切な1ページについても言及できず、最後の感動を味わってもらうには内容もある程度までしか紹介できませんが、私の感想としては、前作はとにかく驚いて読み終わったのですが、続編である今作はあたたかい気持ちで読み終え、またこのコンビの活躍を読みたいと思わされました。

ぜひ、2冊どちらも楽しんでみてください。

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