確定申告の時期になりました。微々たる収入ではありますがフリーランスとして働く私は、自分で確定申告をしなければなりません。個人事業主として開業届を出してから、7年分青色申告をしてきています。しかし、途中自分の状況の変化に合わせて働き方を変えたりしたことで少々悩むこともあったり。この記事は、扶養内でフリーランスとして働いている私の確定申告について思うところをまとめました。同じような環境の方の参考になれば幸いです。
フリーランスとして扶養内で働ける?
8年前、開業届を出すにあたって調べた際、会社によっては個人事業主として開業届を出すと、扶養内では認めてもらえない会社もあるので要確認とありました。
結果としては、夫の勤め先では、配偶者の働き方がどうかということではなく、あくまでその所得によるということでした。どうやらこれが正解のようです。今調べてみると、開業届や青色申告は、扶養内に入るかどうかには関係がないようです。
私の場合は業務委託契約をして個人事業主・フリーランスとして働いています。
所得とは、収入から経費を引いたもので、その所得が48万円を超えると一般的に扶養から外れます。
経費がいくらかかるかはやってみないとわからないと思いますが、家内労働者等の必要経費の特例というものがあり、家内労働者に当てはまるのであれば実際の経費が55万円より少なくても、必要経費として55万円までは認めてもらえます。
詳しくは国税庁のサイトで確認してください。【家内労働者等の必要経費の特例】・【家内労働について】
この場合だと、55万円+48万円=103万円ですから、よく言われる「103万円の壁」というものですね。
これ以外に社会保険上の扶養内でということでは「130万円の壁」があります。
しかし、アルバイトなどでほかの収入がある場合は別の注意点もあり、ここしばらくこの「壁」が見直されてきているので、状況は近々変わる可能性もあります。
詳しくは、厚生労働省のサイトをご確認ください。【配偶者の扶養の範囲内でお勤めのみなさま】
また、勤め先によっては独自の扶養手当を出しているところもあり、そのボーダーラインは勤め先によるので要確認です。
青色申告か白色申告か
私が個人事業主として仕事を始めた時は、1級建築士の資格を使って大手の会社との業務委託でしたし、ほかのこともいろいろやってみようと張り切っていましたので、最初から青色申告を選びました。
青色申告をするためには
税務署に「青色申告承認申請書」を提出します。その年の3/15までです。
開業が1/16以降の場合は、開業から2か月以内に提出します。
青色申告をする場合、確定申告書以外にいくつか必要な書類があります。経理や簿記に詳しいひとなら大丈夫かもしれませんが、複式簿記での記帳が必要です。
ただ、大変な分、きちんとした帳簿をつけてしっかりした事業だということで、所得控除などのメリットが受けられます。
私が青色申告申請と開業届を出した時に書いた記事はこちらです↓途中一部更新しています。
青色申告のメリット
65万円控除を受けるために必要なもの
- 複式簿記の記帳
- 貸借対照表
- 損益計算書
- e-Taxによる申告または電子帳簿保存を行っていること
55万円控除を受けるために必要なもの
65万円の控除のための項目の中で、e-Taxによる申告または電子帳簿保存を行っていない場合、55万円になります。
必要な書類は65万円のときと同じです。
10万円控除を受けるために必要なもの
65万円・55万円の対象にならない青色申告が10万円控除になります。
そのため、複式簿記でなくてもよく、貸借対照表は必要ありません。
白色申告をするためには
白色は申請書提出は必要ありません。
記帳も簡単なものでよく、ざっくり言うと所得額が正確に計算できていればよい内容になっています。
白色申告のメリット
特別な簿記の知識も必要なく、記帳が簡単だということでしょうか。
ただ、青色申告のようなメリットはありません。
複式簿記がわからなくても会計ソフトでできる青色申告
さて、私は複式簿記はわかりません。多少勉強はしましたが、今でもきちんとした知識があるわけではありません。
そんな私が青色申告を続けているのは、白色と言えど記帳は必要だし、だったらメリットの大きい青色にしようと思ったことと、会計ソフトを使えば私でもなんとか青色申告ができるとわかったからです。
会計ソフトはいろいろなものがありますが、私が使っているのはマネーフォワードクラウド確定申告です。
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マネーフォワードは、初心者で知識がなくても使いやすい会計ソフトです。
初めてでもステップに沿って入力すればよく、各ガイドも揃っています。


日々の収支の入力方法はいろいろありますが、私はカード利用や口座情報の自動取得と、簡単入力という方法を使っています。
まめに入力をしていれば、マネーフォワードは確定申告の時は書類を自動で作成してくれるのでとても簡単です。

7年使っている間に値上がりもしましたが、それでも結局マネーフォワードを使い続けています。
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扶養内でフリーランスとして働いて
多様な働き方が認められるようになって、従来のパートで働く主婦が、業務委託契約で個人事業主となることも増えてきました。企業側にしてみれば、経費削減にもなるのでしょう。
やっぱり雇ってもらえるとあるはずの保障はありませんし、不安なこともたくさんありますが、自由な時間で働けるのは魅力です。
また、増えているフリーランスのために、少しずつではありますが法整備もされてきています。
私は今現在闘病中ですし、バリバリ働けるわけではないので、夫の扶養内で働くのがベストです。
これからまだまだこの「扶養内」は検討されて仕組みが変わりそうですから要チェックですね。
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