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要約筆記者養成講座を受けてみた

PCでタイピングをする手 要約筆記
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要約筆記というものをご存知でしょうか。

私はそれを知らなかったのです。その講座があるというお知らせでその言葉を知り、気になって調べて初めて知りました。

そして興味を持った私は、その講座を受けてみることにしました。

この記事は、要約筆記を学んで知ったことを私なりにまとめたものです。

要約筆記とは

要約筆記とは、「文字で行う同時通訳」のことなのだそうです。聴覚障がい者に、話の内容をその場で要約して文字にして伝えます。話す速さより書く速さは遅いので、要約になるわけです。

手書きするノートテイクと、パソコンなどに入力して表示する方法があります。筆談と違うのは、筆談は話す側が直接書いて聞き手に見せますが、要約筆記者は両者の間に入って通訳します。

そこまでわかって、ああ!となりました。私、見たことがあります。PTA総会で大きな会場に行った時に、壇上の人が話すのをパソコンで打ち込んで、プロジェクタースクリーンに字幕のように映している人がいました。あの人たちのしていたことですね!

手話と要約筆記

ですが、聴覚障がい者と言えば”手話”というイメージがありませんか?

手話の方が要約筆記より圧倒的に知名度も高く、普及しているような気がします。

しかし聴覚障がい者の中でも、生まれつきではなく、途中から聞こえなくなった人や難聴者、高齢者の場合、その8割の人が手話はできないというのです。

普通に話せるのに

途中から、何らかの理由で聞こえにくくなってしまった人を「中途失聴者」といいます。

そのような人たちの場合は、聞こえなくても話せる人が多く、外見では健聴者と変わりません。本人も、最初は聞こえない事実が受け入れがたく、今までと違うコミュニケーションの方法を取るのに時間がかかったりしてしまうそうです。

手話は2種類ある

そして手話は2種類存在するのだそうです。

  • 日本手話
  • 日本語対応手話

前者は、生まれつきかもしくは音声言語獲得前の幼少期に失聴してしまった人の間で、自然発生的に生まれたもので、私達が使う日本語とは文法が違います。

それに対し後者は、日本語を使っている人にわかりやすい、日本語の文法に則ったものになっています。

要約筆記は手話のできない大多数の聴覚障がい者に有効

それまで普通に聞こえていて話すことはできるのに、そこから手話をマスターすることは、負担が大きいのでしょう。そういった場合は、唇の動きや表情から話を読み取る「読話(どくわ)」や、文字を使った筆談や要約筆記が有効になります。

特に、読話では、「着る」と「知る」などの同じ唇の動きの言葉の区別が難しく、知らない単語や予想外の言葉はわからないことがあるため、文字の活用は有効になります。

法的に整備されてきた要約筆記

手話ほどにはまだまだ知られていない要約筆記が、実は法的に整備されてきています。

障がい者総合支援法で、要約筆記者養成事業を都道府県、要約筆記者派遣事業を都道府県と市町村が担うものとなりました。

また、障がい者差別解消法で、障がい者への合理的配慮の提供が、国や地方公共団体、民間事業者の法的義務となったのだそうです。

私達健聴者にとっても、聞き取りにくい場面はありますし、最近のテレビでの字幕もとても便利ですよね。

要約筆記者養成講座続けてみます

要約筆記の重要性はわかりましたが、ここでふとわいた疑問が。

音声文字変換アプリはどうなの?

そこで講座の講師に質問したところ、まだ完璧ではないようです。わりとしっかり滑舌よく話さないといけなかったり、方言やイントネーションの違いには完全に対応しきれていないそう。

これからどんどん開発されていくといいですね。

とりあえず、私はしばらく要約筆記者養成講座を受けてみようと思います。

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